○
議長(
福田利喜君) 次に、9番、
伊勢純君。 (9番
伊勢純君登壇)
◆9番(
伊勢純君)
議案第12号、
陸前高田市立博物館条例の一部を
改正する
条例について
賛成討論を行います。 今回の
改正案は、
博物館の位置や行為の禁止、
観覧料の
設定などについて変更を提案しているものです。
議案の審議で
議論となったのは、その中でも
観覧料についてです。提案は、
観覧料は
無料とし、
特別展では
展示内容に応じた料金を
設定するというものです。また、
学習活動の場合は、
子どもや
引率者の
観覧料の減額や
免除を想定しています。 私は、次の
2つの理由から、この提案に
賛成の考えです。
1つ目の理由は、震災前から本市の
博物館や海と貝の
ミュージアムは、
子どもたちや
保護者が
施設内部へだけではなく、
化石観察会、
野鳥観察会、
植物観察会、海岸での
観察会など、人気のイベントになっていたことが挙げられます。
子どもたちの中からは、マスコミも注目する研究に取り組んだ
子ども科学者のような子も現れました。
自然科学を
市民レベルで支えるような人材が多く育っていました。また、学校への
出前講座では、
博物館の本物の動物の剥製や30センチもある海外のアワビの貝も
子どもたちの目の前に現れました。教科書で学ぶ以上の
臨場感だったのは間違いありません。 このように、本物に接する、体験する
自然科学を本市の
博物館は特に
子どもたちに提供してきたのです。
子どもも大人も、自由に楽しく、何度でも出入りする
施設となることはすばらしいことではありませんか。
2つ目には、県の
施設である
津波伝承館が
観覧料を
無料に
設定していることが挙げられます。その
設定には、県議会でも
議論があり、結論は
無料。震災後の
まちづくりの中で、
津波伝承館と
博物館、そして
図書館の3つが防災や災害の教訓を伝える場として重視されてきました。この3つの
施設を中心に
利用者が多くなることが、伝承という意味でも交流という意味でも重要ではないでしょうか。 以上、
2つの理由から、
博物館の
観覧料は基本は
無料とし、運搬や
管理運営に一定の費用が必要となる
特別展については、内容に応じた
観覧料の
設定で望ましいものだと考えます。
議員皆様の賛同をお願いし、
賛成討論とします。
○
議長(
福田利喜君) 以上で通告による
討論を終わります。 ほかに
討論はありませんか。
◆13番(大坪涼子君)
議長。13番、大坪涼子。
○
議長(
福田利喜君) 13番、大坪涼子君。 (13番 大坪涼子君登壇)
◆13番(大坪涼子君) 私も
議案第12号、
陸前高田市立博物館条例の一部を
改正する
条例についての
賛成討論を行います。 被災した
博物館が復旧、再建となり、議会として見学させていただきましたが、いよいよ
条例も
改正され、今年秋の開館になると思います。 私は、再建される
陸前高田市の
博物館は、ほかの
博物館と大きく違う大事なことがあると思います。第1に、大震災によって多くの市民や
博物館の関係者の方々が犠牲になっているということです。高田松原の祈念公園や隣の追悼
施設とともに亡くなられた方々を追悼し、思いを一緒にする
施設だと思います。 第2に、震災前の多くの
資料は、全国の専門の方々の大きな努力、
支援によって復元、レスキューされました。そうした貴重な努力をいただいてきたことです。 第3に、本市の防災、減災を学ぶフィールドの中にあって、最も津波防災について学ぶことができる
施設だと思います。そして、さらに
図書館とともにまちの真ん中にある
施設ということも大きな意味があると思います。 第4に、国の財政制度や全国の皆さんからの
支援によって、復旧整備費でも、将来の維持
管理費でも地元負担が少なくて済むようになっているようです。 本市の
博物館は、こうしたことが詰まっている
施設になっていると思います。それだけに、
入館料は有料ではなく
無料にすることによって、その役割は最も重いものになっているのではないでしょうか。 最後に私から、
無料にしたとしても、入館者にはアンケートや感想文の協力、全国からの方々には今後の
陸前高田ファンとしての協力など、つながりをさらに広げていくような工夫も要望しておきたいと思います。 以上、多くの人に愛される
博物館を願って、
議案第12号の
賛成討論といたします。
○
議長(
福田利喜君) ほかに
討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
福田利喜君) 以上で
討論を終結いたします。
○
議長(
福田利喜君) 初めに、
議案第8号、
陸前高田市
過疎地域の
持続的発展の
支援に関する
特別措置法の
適用に伴う
固定資産税の
課税免除に関する
条例の一部を
改正する
条例から
議案第11号、
陸前高田市
道路占用料条例及び
道路法等の
適用を受けない
公共用財産の
管理に関する
条例の一部を
改正する
条例までの
議案4件を一括して採決いたします。 本4件に対する
委員長の
報告は、いずれも原案可決であります。 本4件は、
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
福田利喜君) 御異議なしと認めます。 よって、本4件は
委員長報告のとおり可決されました。
○
議長(
福田利喜君) 次に、
議案第12号、
陸前高田市立博物館条例の一部を
改正する
条例を採決いたします。 本件は起立により採決いたします。 本件に対する
委員長の
報告は原案可決であります。 本件は、
委員長報告のとおり決することに
賛成の諸君の起立を求めます。 (賛 成 者 起 立)
○
議長(
福田利喜君) 起立多数であります。 よって、本件は
委員長報告のとおり可決されました。
○
議長(
福田利喜君) 次に、
議案第14号、
令和4年度
陸前高田市
一般会計補正予算(第2号)から
議案第17号、
令和4年度
陸前高田市
水道事業会計補正予算(第1号)までの
議案4件を一括して採決いたします。 本4件に対する
委員長の
報告は、いずれも原案可決であります。 本4件は、
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
福田利喜君) 御異議なしと認めます。 よって、本4件は
委員長報告のとおり可決されました。
△
日程第10 議員の派遣について
○
議長(
福田利喜君)
日程第10、議員の派遣についてを議題といたします。 お諮りいたします。議員の派遣については、
会議規則第167条第1項の
規定により、お手元に配付いたしました「議員の派遣について」のとおり派遣いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
福田利喜君) 御異議なしと認めます。 よって、本件については原案のとおり派遣することに決しました。
○
議長(
福田利喜君) 以上をもって、
今期定例会に付議された事件は、全て議了いたしました。 この際、市長から発言を求められておりますので、これを許します。
◎市長(戸羽太君)
議長。
○
議長(
福田利喜君) 市長。 (市長 戸羽太君登壇)
◎市長(戸羽太君)
令和4年第2回市議会定例会の終了に当たり、御礼の御挨拶を申し上げます。
今期定例会に提案をいたしました案件は、
報告5件と
議案17件でございましたが、それぞれ原案のとおり御協賛を賜りまして、誠にありがとうございました。 議決をいただきました各案件につきましては、今後一層の配慮の下に、その執行等に遺漏のないよう努めるとともに、
今期定例会における皆様からの御
意見等を今後の市政
運営に生かしてまいりたいと考えております。 また、今議会におきましては、新型コロナウイルス感染症に係る経済対策や生活
支援のほか、原油価格、物価高騰対策など、生活や事業への影響が大きい方々への
支援に関する
補正予算を提案させていただきましたが、今後も国や県の動向に注視するとともに、市内
事業者をはじめ、様々な影響を受けている方々への迅速な
支援に積極的に取り組んでまいる所存でございます。 なお、7月以降の行事として、高田松原海水浴場に加え広田海水浴場の海開きが行われるほか、気仙町けんか七夕まつりや高田町うごく七夕まつりなど、コロナ禍により開催を見合わせていた様々な夏季のイベントの開催が予定されております。 現在国においては、観光需要の喚起を図るため、これまでの県内旅行に対する補助要件を全国の旅行に拡大する全国旅行
支援を打ち出しており、全国各地で
観光客の増加が見込まれることから、今後も感染症対策を徹底するとともに、交流人口の拡大に積極的に取り組んでまいりたいと考えておりますので、議員の皆様におかれましても、引き続きお力添えを賜りますようよろしくお願いを申し上げます。 以上、第2回市議会定例会を終了するに当たり御礼を申し上げまして、御挨拶といたします。どうもありがとうございました。
○
議長(
福田利喜君) これにて
令和4年第2回
陸前高田市議会定例会を閉会いたします。 午前10時33分 閉 会...