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  1. 陸前高田市議会 2022-06-21
    06月21日-04号


    取得元: 陸前高田市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-01
    令和 4年  第2回 定例会議事日程第4号             令和4年6月21日(火曜日)午前10時開議日程第1  議案第8号  陸前高田過疎地域持続的発展支援に関する特別措置法適用に伴う固             定資産税課税免除に関する条例の一部を改正する条例         日程第2  議案第9号  陸前高田国民健康保険税条例及び陸前高田介護保険条例の一部を改正す             る条例                               日程第3  議案第10号  陸前高田市営住宅条例の一部を改正する条例             日程第4  議案第11号  陸前高田道路占用料条例及び道路法等適用を受けない公共用財産管理             に関する条例の一部を改正する条例                  日程第5  議案第12号  陸前高田市立博物館条例の一部を改正する条例             日程第6  議案第14号  令和4年度陸前高田一般会計補正予算第2号)           日程第7  議案第15号  令和4年度陸前高田国民健康保険特別会計補正予算第1号)     日程第8  議案第16号  令和4年度陸前高田介護保険特別会計補正予算第1号)       日程第9  議案第17号  令和4年度陸前高田水道事業会計補正予算第1号)         日程第10         議員の派遣について                          本日の会議に付した事件   ~議事日程第4号に同じ~ 出 席 議 員(17人)  議 長  福 田 利 喜 君          副議長  大 坂   俊 君  1 番  木 村   聡 君          2 番  松 田 修 一 君  3 番  大和田 加代子 君          4 番  小 澤 睦 子 君  5 番  伊 藤 勇 一 君          6 番  畠 山 恵美子 君  7 番  中 野 貴 徳 君          8 番  蒲 生   哲 君  9 番  伊 勢   純 君          10番  鵜 浦 昌 也 君  11番  佐々木 一 義 君          12番  菅 野 広 紀 君  13番  大 坪 涼 子 君          14番  藤 倉 泰 治 君  15番  及 川 修 一 君欠 席 議 員(1人)  16番  伊 藤 明 彦 君説明のため出席した者  市     長  戸 羽   太 君      副  市  長  舟 波 昭 一 君  教  育  長  山 田 市 雄 君      政 策 推進室長  村 上 幸 司 君  総 務 部 長  戸 羽 良 一 君      福 祉 部 長  千 葉 恭 一 君  兼 総 務 課 長                 (兼保健課長)  兼選管事務局長  市 民 協働部長  山 田 壮 史 君      建 設 部 長  菅 野   誠 君  兼 ま ちづくり                 兼 建 設 課 長  推 進 課 長                 兼復興支援室長  消  防  長  戸 羽   進 君      教 育 次 長  細 谷 勇 次 君  兼 防 災 局 長                 (兼管理課長)  兼 消 防 防 災  セ ン ター所長  財 政 課 長  黒 澤 裕 昭 君      福 祉 課 長  佐々木   学 君                          兼地域包括支援                          セ ン ター所長                          兼被災者支援室長  子ども未来課長  千 葉   達 君      市 民 課 長  臼 井 秀 子 君  税 務 課 長  小野寺 一 典 君      地 域 振興部長  熊 谷 重 昭 君                          (兼商政課長)  観 光 交流課長  村 上 知 幸 君      農 林 課 長  大 友 真 也 君  兼スポーツ交流                (兼農委事務局長)  推 進 室 長  水 産 課 長  菅 野 泰 浩 君      都 市 計画課長  髙 橋 宏 紀 君  上 下 水道課長  伊 藤 芳 光 君      会 計 管 理 者  中 山 雅 之 君 (兼水道事業所長)  防 災 課 長  中 村 吉 雄 君      消 防 次 長  及 川 貴美人 君  (兼防災対策監)                 (兼消防署長)   学 校 教育課長  関 戸 文 則 君      監査委員事務局長 吉 田 志 真 君  兼教育研究所長  兼 学 校 給 食  セ ン ター所長  財 政 課 主 幹  菅 野   優 君                        職務のため出席した議会事務局の職員  事 務 局 長  髙 橋 良 明        局 長 補 佐  山 口   透  書     記  吉 田   都                            午前10時00分 開   議 ○議長福田利喜君) これより本日の会議を開きます。  出席議員は17人で定足数に達しております。  欠席する旨の届出は16番、伊藤明彦君であります。 ○議長福田利喜君) これより議事に入ります。  本日の日程は、お手元に配付いたしました議事日程第4号によります。 △日程第1 議案第8号 陸前高田過疎地域持続的発展支援に関する特別措置法適用に伴う固定資産税課税免除に関する条例の一部を改正する条例日程第2 議案第9号 陸前高田国民健康保険税条例及び陸前高田介護保険条例の一部を改正する条例日程第3 議案第10号 陸前高田市営住宅条例の一部を改正する条例日程第4 議案第11号 陸前高田道路占用料条例及び道路法等適用を受けない公共用財産管理に関する条例の一部を改正する条例日程第5 議案第12号 陸前高田市立博物館条例の一部を改正する条例日程第6 議案第14号 令和4年度陸前高田一般会計補正予算第2号) △日程第7 議案第15号 令和4年度陸前高田国民健康保険特別会計補正予算第1号) △日程第8 議案第16号 令和4年度陸前高田介護保険特別会計補正予算第1号) △日程第9 議案第17号 令和4年度陸前高田水道事業会計補正予算第1号) ○議長福田利喜君) 日程第1、議案第8号、陸前高田過疎地域持続的発展支援に関する特別措置法適用に伴う固定資産税課税免除に関する条例の一部を改正する条例から日程第9、議案第17号、令和4年度陸前高田水道事業会計補正予算第1号)までの条例案5件及び補正予算案4件を一括して議題といたします。  本9件に関し、委員長報告を求めます。  予算等特別委員会委員長鵜浦昌也君。    (予算等特別委員会委員長 鵜浦昌也君登壇) ◎予算等特別委員会委員長鵜浦昌也君) おはようございます。予算等特別委員会報告をいたします。  今期定例会において設置され、議案9件の審査を付託されました本委員会は、去る6月15日、正副委員長互選の後、6月16日、ただいま議題となっております議案第8号、陸前高田過疎地域持続的発展支援に関する特別措置法適用に伴う固定資産税課税免除に関する条例の一部を改正する条例から議案第12号、陸前高田市立博物館条例の一部を改正する条例まで及び議案第14号、令和4年度陸前高田一般会計補正予算第2号)から議案第17号、令和4年度陸前高田水道事業会計補正予算第1号)までの条例案5件及び補正予算案4件の計9件の審査を行い、これを終了いたしましたので、ここに御報告いたします。  審査に当たりましては、市長以下当局の出席を得て説明を受け、質疑、答弁が行われたところであり、併せて全ての議案について議員間討議を行ったところであります。  この説明質疑答弁等内容につきましては、本委員会の構成上からも省略させていただきます。  審査及び議員間討議においては、博物館条例の一部改正における観覧料無料とすることについて、当市の重要な資料展示する施設であることから、維持管理面からもある程度の観覧料を徴収すべきとの意見観覧料無料とし無制限に開放することで、施設環境に影響を及ぼすおそれがあるとの意見、また施設利用の目的が休憩所になってしまう可能性があるなどの意見が出されたところであります。  一方で、常設展示観覧料無料とするが、国宝級資料展示できる施設となるため、特別展示などの企画展の場合は、観覧料を徴収するなどで財源を確保することが考えられるなどの意見や全国から多大な支援を受けて整備した施設であることから、社会的に還元していくという視点を持って運営していくべきなどの意見が出されたところであります。  結果といたしましては、議案第12号、陸前高田市立博物館条例の一部を改正する条例につきましては、起立採決の結果、賛成多数により原案可決すべきものと決した次第であります。  また、議案第8号、陸前高田過疎地域持続的発展支援に関する特別措置法適用に伴う固定資産税課税免除に関する条例の一部を改正する条例から議案第11号、陸前高田道路占用料条例及び道路法等適用を受けない公共用財産管理に関する条例の一部を改正する条例まで及び議案第14号、令和4年度陸前高田一般会計補正予算第2号)から議案第17号、令和4年度陸前高田水道事業会計補正予算第1号)までの条例案4件及び補正予算案4件の計8件につきましては、出席委員全員一致をもって原案可決すべきものと決した次第であります。  以上をもって予算等特別委員会報告といたします。 ○議長福田利喜君) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長福田利喜君) 質疑なしと認めます。 ○議長福田利喜君) これより討論に入ります。討論の通告がありますので、順次これを許します。  2番、松田修一君。    (2番 松田修一君登壇) ◆2番(松田修一君) ただいま上程されております議案第12号、陸前高田市立博物館条例の一部を改正する条例について、次の2つの視点から反対討論いたします。  第1に、改正案第7条の観覧料に関する規定についてであります。改正案では、常設展示観覧料無料とし、特別展示観覧料はその展示内容に応じて市長が定めて徴収することができるとしております。特別展示観覧料に関しては、そのニーズとコストを考慮の上、必要に応じて徴収することに理解をいたします。  他方で、常設展示については、博物館法第23条を根拠に徴収しないこととしておりますが、同法同条のただし書、「博物館維持運営のためにやむを得ない事情のある場合は、必要な対価を徴収することができる」との規定に基づき、国内の約6割に当たる公立博物館観覧料を徴収している現状に鑑み、常設展示においても他の公立博物館等の状況を勘案しつつ、一定の観覧料を徴収することが妥当であると考えます。  新たな博物館では、学芸員の監修の下で旧海と貝のミュージアムと同様に世界の珍しい貝殻や化石の展示のほか、被災資料修復作業公開再生資料展示するなど、震災の記憶とともに未来に伝える施設として、本市を訪れる国内外観光客にとって他に類を見ない極めて魅力的で価値ある展示が期待されているところでありますが、特別展示常設展示を問わず、その価値への対価として得る観覧料収入を次のさらに高い価値ある魅力的な展示費用などに充てることで、訪れる客に常に新しい魅力を発信、提供し、新たな顧客需要の開拓とリピートの獲得を生み続ける好循環を生み出すことが将来にわたり持続可能な施設運営に資するものと考えます。  一方、学習活動を目的とする市内外児童生徒らには、原案のとおり減免を適用し、対象を明確に区分した上で、負担軽減策を講ずることは適当であると考えます。  また、無料とする博物館をハブとして、中心市街地等への二次的な誘客促進効果を見込む当局の考えに理解はいたしますが、原則有料とした上で、時限的な無料期間設定し、その効果を計測分析して、その後の無料継続のいかんを決定することも戦略的な方策として有効であると考えます。  第2に、改正案第11条の委任に関する規定についてであります。改正案では、「この条例に定めるもののほか、博物館管理及び運営に関し必要な事項は、規則で定める」としております。陸前高田教育委員会行政組織規則には、博物館の設置、管理運営等に係る事務教育委員会の権限に属する事務規定されております。あわせて、地方自治法第15条第1項、「普通地方公共団体の長は、法令に違反しない限りにおいて、その権限に属する事務に関し、規則を制定することができる」との規定及び地方教育行政の組織及び運営に関する法律第15条第1項、「教育委員会は、法令又は条例に違反しない限りにおいて、その権限に属する事務に関し、教育委員会規則を制定することができる」との規定を踏まえ、当該条項においては、観覧料の徴収、減免及び不還付並びに損害賠償等に関する事項を除いたその他博物館管理及び運営に関する必要な事項教育委員会規則で定めるとした上で、首長から独立した職務執行を行う教育委員会の権限を明確にし、博物館管理運営において政治的中立世が担保されることを対外的に明らかにすべきであると考えます。  以上、議案第12号、陸前高田市立博物館条例の一部を改正する条例に反対の立場を表明して討論といたします。 ○議長福田利喜君) 次に、1番、木村聡君。    (1番 木村聡君登壇) ◆1番(木村聡君) 会派、翔成の木村聡です。議案第12号、陸前高田市立博物館条例の一部を改正する条例に対しての賛成討論を行います。  今般の主たる改正は、第2条において博物館の位置の改正、第6条において行為の禁止事項、第7条において常設展観覧料無料化、第8条において観覧料免除、第9条において観覧料の不還付、第11条において規則委任の6点です。  本議案について審議する予算等特別委員会質疑にて、第6条における禁止事項、また第7条の常設展観覧料無料化についての議論がありました。  第6条の行為の禁止事項の定めは、陸前高田市立博物館が国宝や重要文化財公開について、文化庁の長官の承認を受けた公開承認施設になったことに鑑みるに、妥当であると判断します。  また、第7条の常設展観覧料無料化について賛成するのは、第1に博物館法規定、第2に博物館の位置づけ、第3に博物館運営、第4に博物館の果たすべき役割という4点からです。  まず、第1の博物館法規定についてであります。博物館法第23条では、「公立博物館は、入館料その他の博物館資料利用に対する対価を徴収してはならない。但し、博物館維持運営のためにやむを得ない事情のある場合は、必要な対価を徴収することができる」と規定されており、原則無料としています。これは、博物館教育基本法及び社会教育法規定されているとおりの社会教育施設であるとする考え方からすれば、無料化は妥当であると判断します。  博物館法が成立し公布されたのは昭和26年12月1日ですが、この最終決定となった法案、博物館法案に付されている概要説明においては、公立博物館無料公開されることを原則とすることを規定したのは、土地の住民の支払う税金によって賄われる公立博物館は、その住民の利用について無料公開されることが望ましいと説明され、続いて現下の逼迫した地方財政事情から、今直ちに無料にすることが無理がありますので、実情によっては必要な料金を徴収することができることにいたしたと説明されています。  現下の逼迫した地方財政というのは、戦後間もない昭和26年当時であり、戦後復興のために自治体財政事情が苦しいことを理由にしています。これは、将来財政事情が好転するようになれば、法の原則どおり無料にするように読み取ることができます。  陸前高田市立博物館は、昭和34年に公立博物館では東北第1号の登録博物館として開館しましたが、昭和53年に場所を高田町に移して新築され、昭和54年に博物館条例の全部改正があり、入館料を徴収するに至りました。高度経済成長期、日本の各地の自治体の財政に余裕ができると、博物館は規模や建築、デザインなどを自治体で競い合い、さらに高額な施設が造られるようになったために、有料化に歯止めがかかることはなかったという時代の社会背景によるものと考えられます。  なお、今年の4月8日、博物館法改正が国会で可決されましたが、公立博物館入館料無料とする原則は引き継がれております。  この原則は、そもそもなぜ必要なのでしょうか。それは、アクセス権、すなわち人権問題だからであり、これは博物館維持費集客力の論点とは異なる次元の議論となります。  ICOM、国際博物館会議では、2006年から博物館の在り方についての議論が始められ、2019年の京都大会では、ユネスコの勧告、教育ミュージアム主要機能を受けて、博物館の全面的な見直しが議論されています。  アクセスとは、施設やコンテンツ、専門知識などに関わる機会を意味しますが、残念ながら全ての利用者が同じ機会を持っているとは限りません。身体や能力、年齢、性別、文化的または社会的背景性的指向、信仰、言語、場所、経済力などが障壁となって、博物館利用が妨げられる可能性があります。また、博物館に関心を持つことはできない、または認識していない人や学習障がいのある人、その国の共通言語を理解できない人もいる中で、博物館アクセス対策はそのような障壁を最小限に抑える措置のことを指します。  なお、かつて私が過ごしたアメリカの博物館も、また世界最大博物館である大英博物館をはじめ英語圏の多くの博物館無料公開となっています。確かに日本には有料の公立博物館も多く存在はしますが、社会教育施設として図書館同様に無料で、誰もが、何度でも訪れることができる博物館であるべきです。  次に、第2の本市における博物館の位置づけについてです。条例改正に係る当局の説明には、市立博物館社会教育施設としての価値と市内周遊のための誘客装置としての価値について言及がありました。その説明は、本市が推進してきた復旧、復興事業、現在の観光課題に対する政策展開とも論理の一貫性があり、かつ賛同できるものです。付け加えるとすれば、道の駅、津波祈念伝承館は送客装置として、博物館町なかへの集客装置として、各施設町なか事業者の皆様と連携し、市を挙げて博物館入場者数を増やす試みがされること、そのためには野心的な目標設定をして、市が旗振り役となることに期待いたします。  第3に、博物館運営についてです。そもそも博物館は、図書館と同様に社会教育を行うための公共施設です。入館料による収益化維持費の捻出というのはそぐわない議論です。仮に経済面に着目するとしても、施設単体ではなく、町なかエリアを中心とした市全体としての経済効果議論をするべきです。これは、令和5年4月に施行される改正博物館法においても、博物館地域の多様な主体との連携、協力による文化、観光、その他の活動を図り、地域活力向上に取り組むことを努力義務とするとされているとおりです。  最後に、第4の本市の博物館の果たすべき役割についてです。本市の博物館は、東日本大震災によって、博物館の6名全ての貴い職員の人命が失われ、所蔵していた14万5,347の資料が損傷や流出するという未曽有の被害を受けました。しかし、国内外からの支援があり、文化財のレスキューがなされ、今年秋の開館までの道筋ができました。博物館法入館料無料原則に鑑みれば、陸前高田市立博物館の復旧、復興の財源となった日本国民の血税に対する社会的還元社会的貢献という点においても、市外の多くの皆様、また国外の方々のアクセス権を保証し、真に開かれた博物館であらまほしというのが多くの市民の皆さんのお気持ちであるのではないかと思料します。  今般の博物館条例の一部を改正する条例についての議論は、博物館という社会教育施設の意味、多くの方の支援をいただいて再建を果たした意味に鑑み、本市の博物館はどうあるべきなのか、どのようにスタートすればいいのかということにこそ焦点を当てるべきです。今後仮に運営持続性の観点や本来の趣旨に反する状況などが見受けられることがあれば、そもそもなぜ無料公開としたのかという今回の議論に立ち返り、有料化の検討も含め、そのときにできる判断をしてまいりたいと考えます。  なお、今後博物館管理運営事務費には年間3,000万円ほどが維持費として計上されていく見通しであり、このことについては議会として健全で持続可能な博物館運営がなされているかどうか、今後も注視してまいります。  これをもって賛成討論を終えます。議員各位の賛同を願います。
    議長福田利喜君) 次に、9番、伊勢純君。     (9番 伊勢純君登壇) ◆9番(伊勢純君) 議案第12号、陸前高田市立博物館条例の一部を改正する条例について賛成討論を行います。  今回の改正案は、博物館の位置や行為の禁止、観覧料設定などについて変更を提案しているものです。  議案の審議で議論となったのは、その中でも観覧料についてです。提案は、観覧料無料とし、特別展では展示内容に応じた料金を設定するというものです。また、学習活動の場合は、子ども引率者観覧料の減額や免除を想定しています。  私は、次の2つの理由から、この提案に賛成の考えです。1つ目の理由は、震災前から本市の博物館や海と貝のミュージアムは、子どもたち保護者施設内部へだけではなく、化石観察会野鳥観察会植物観察会、海岸での観察会など、人気のイベントになっていたことが挙げられます。子どもたちの中からは、マスコミも注目する研究に取り組んだ子ども科学者のような子も現れました。自然科学市民レベルで支えるような人材が多く育っていました。また、学校への出前講座では、博物館の本物の動物の剥製や30センチもある海外のアワビの貝も子どもたちの目の前に現れました。教科書で学ぶ以上の臨場感だったのは間違いありません。  このように、本物に接する、体験する自然科学を本市の博物館は特に子どもたちに提供してきたのです。子どもも大人も、自由に楽しく、何度でも出入りする施設となることはすばらしいことではありませんか。  2つ目には、県の施設である津波伝承館観覧料無料設定していることが挙げられます。その設定には、県議会でも議論があり、結論は無料。震災後のまちづくりの中で、津波伝承館博物館、そして図書館の3つが防災や災害の教訓を伝える場として重視されてきました。この3つの施設を中心に利用者が多くなることが、伝承という意味でも交流という意味でも重要ではないでしょうか。  以上、2つの理由から、博物館観覧料は基本は無料とし、運搬や管理運営に一定の費用が必要となる特別展については、内容に応じた観覧料設定で望ましいものだと考えます。  議員皆様の賛同をお願いし、賛成討論とします。 ○議長福田利喜君) 以上で通告による討論を終わります。  ほかに討論はありませんか。 ◆13番(大坪涼子君) 議長。13番、大坪涼子。 ○議長福田利喜君) 13番、大坪涼子君。    (13番 大坪涼子君登壇) ◆13番(大坪涼子君) 私も議案第12号、陸前高田市立博物館条例の一部を改正する条例についての賛成討論を行います。  被災した博物館が復旧、再建となり、議会として見学させていただきましたが、いよいよ条例改正され、今年秋の開館になると思います。  私は、再建される陸前高田市の博物館は、ほかの博物館と大きく違う大事なことがあると思います。第1に、大震災によって多くの市民や博物館の関係者の方々が犠牲になっているということです。高田松原の祈念公園や隣の追悼施設とともに亡くなられた方々を追悼し、思いを一緒にする施設だと思います。  第2に、震災前の多くの資料は、全国の専門の方々の大きな努力、支援によって復元、レスキューされました。そうした貴重な努力をいただいてきたことです。  第3に、本市の防災、減災を学ぶフィールドの中にあって、最も津波防災について学ぶことができる施設だと思います。そして、さらに図書館とともにまちの真ん中にある施設ということも大きな意味があると思います。  第4に、国の財政制度や全国の皆さんからの支援によって、復旧整備費でも、将来の維持管理費でも地元負担が少なくて済むようになっているようです。  本市の博物館は、こうしたことが詰まっている施設になっていると思います。それだけに、入館料は有料ではなく無料にすることによって、その役割は最も重いものになっているのではないでしょうか。  最後に私から、無料にしたとしても、入館者にはアンケートや感想文の協力、全国からの方々には今後の陸前高田ファンとしての協力など、つながりをさらに広げていくような工夫も要望しておきたいと思います。  以上、多くの人に愛される博物館を願って、議案第12号の賛成討論といたします。 ○議長福田利喜君) ほかに討論はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長福田利喜君) 以上で討論を終結いたします。 ○議長福田利喜君) 初めに、議案第8号、陸前高田過疎地域持続的発展支援に関する特別措置法適用に伴う固定資産税課税免除に関する条例の一部を改正する条例から議案第11号、陸前高田道路占用料条例及び道路法等適用を受けない公共用財産管理に関する条例の一部を改正する条例までの議案4件を一括して採決いたします。  本4件に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。  本4件は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長福田利喜君) 御異議なしと認めます。  よって、本4件は委員長報告のとおり可決されました。 ○議長福田利喜君) 次に、議案第12号、陸前高田市立博物館条例の一部を改正する条例を採決いたします。  本件は起立により採決いたします。  本件に対する委員長報告は原案可決であります。  本件は、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。    (賛 成 者 起 立) ○議長福田利喜君) 起立多数であります。  よって、本件は委員長報告のとおり可決されました。 ○議長福田利喜君) 次に、議案第14号、令和4年度陸前高田一般会計補正予算第2号)から議案第17号、令和4年度陸前高田水道事業会計補正予算第1号)までの議案4件を一括して採決いたします。  本4件に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。  本4件は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長福田利喜君) 御異議なしと認めます。  よって、本4件は委員長報告のとおり可決されました。 △日程第10 議員の派遣について ○議長福田利喜君) 日程第10、議員の派遣についてを議題といたします。  お諮りいたします。議員の派遣については、会議規則第167条第1項の規定により、お手元に配付いたしました「議員の派遣について」のとおり派遣いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長福田利喜君) 御異議なしと認めます。  よって、本件については原案のとおり派遣することに決しました。 ○議長福田利喜君) 以上をもって、今期定例会に付議された事件は、全て議了いたしました。  この際、市長から発言を求められておりますので、これを許します。 ◎市長(戸羽太君) 議長。 ○議長福田利喜君) 市長。     (市長 戸羽太君登壇) ◎市長(戸羽太君) 令和4年第2回市議会定例会の終了に当たり、御礼の御挨拶を申し上げます。  今期定例会に提案をいたしました案件は、報告5件と議案17件でございましたが、それぞれ原案のとおり御協賛を賜りまして、誠にありがとうございました。  議決をいただきました各案件につきましては、今後一層の配慮の下に、その執行等に遺漏のないよう努めるとともに、今期定例会における皆様からの御意見等を今後の市政運営に生かしてまいりたいと考えております。  また、今議会におきましては、新型コロナウイルス感染症に係る経済対策や生活支援のほか、原油価格、物価高騰対策など、生活や事業への影響が大きい方々への支援に関する補正予算を提案させていただきましたが、今後も国や県の動向に注視するとともに、市内事業者をはじめ、様々な影響を受けている方々への迅速な支援に積極的に取り組んでまいる所存でございます。  なお、7月以降の行事として、高田松原海水浴場に加え広田海水浴場の海開きが行われるほか、気仙町けんか七夕まつりや高田町うごく七夕まつりなど、コロナ禍により開催を見合わせていた様々な夏季のイベントの開催が予定されております。  現在国においては、観光需要の喚起を図るため、これまでの県内旅行に対する補助要件を全国の旅行に拡大する全国旅行支援を打ち出しており、全国各地で観光客の増加が見込まれることから、今後も感染症対策を徹底するとともに、交流人口の拡大に積極的に取り組んでまいりたいと考えておりますので、議員の皆様におかれましても、引き続きお力添えを賜りますようよろしくお願いを申し上げます。  以上、第2回市議会定例会を終了するに当たり御礼を申し上げまして、御挨拶といたします。どうもありがとうございました。 ○議長福田利喜君) これにて令和4年第2回陸前高田市議会定例会を閉会いたします。    午前10時33分 閉   会...